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![]() 上意討ち-拝領妻始末- |
正しいものと正しくないもの、つまり正義と悪、両者がここまでくっきりと正反対に描かれてしまっている映画は、久し振りに見ました。これがエンターテイメント主体のチャンバラ映画というのなら、分かるんです。しかし全編がラストの戦いのシーン以外、舞台のように動きが少なく、ほぼ会話だけで成り立っていて、ほとんど論理的に進んでいくのだから、性質が悪いです。本気で、正義を貫き通すことの美学のみに焦点が当てられています。悪者の背景というのが、ほとんど見えてこず、殿様始めその家臣、また三船の奥方、親戚など、とにかくどこまでも腹黒いことのみ見えてきます。
そして、その腹黒い人たちが、どんなに工作して政治的圧力をかけてきても、三船側の正義は全く動じず、取引に応じようとしません。屈するくらいなら破滅することを選びます。そのやり取りは何度も繰り返され、それが、もうかなり異様です。本当にここまで、正義と悪がはっきりしていると、正直観ている方はリアリティを感じられないし、そのメッセージも陳腐に思えてしまいました。もう少し登場人物を多面的に描いてほしかったように思います。 なお俳優陣の演技は申し分ないです。 |
![]() 切腹 |
ken longが、物凄い「侍映画」マニアで、彼から薦められて見た。
仲代達也が、まだ三十歳になるかならぬかの頃の作品だが、 孫のある爺さんの役を演じている。重厚と言う言葉だけでは 語れないほどの「迫力」。プレッシャーに次ぐ、プレッシャー。 死を賭した者のみが、尋常ならざるほどの 「覚悟」を以って遂げようとする、其の「本懐」。 仲代が、井伊家家老の三國連太郎に浴びせる「哄笑」。 確かに、仲代演じる主人公の半四郎は、此処へ「死にに」来た。 だが、其れ以前に「哂いに」来たのだ。体面だけに 汲々とする「上っ面の武士道」を。 仲代の半四郎が、井伊家よりの「預かり物」と 称して、放り出す「物体」。丸で、ポーの「盗まれた手紙」の 如く、仲代が、井伊家の門に現れた時から、この物語の 行く末は、「決定」していた。ポーのデュパンの様に 仲代の半四郎は、この映画の冒頭から、ストーリーの 支配者・コントローラーだった。 仲代演じる主人公は言う。 「今日は他人事でも、明日は我が身とか。」 この台詞は、「正社員・派遣社員・アルバイト・ フリーター・ニート」と言う「現代の身分制度」に 汲々としている、所謂「U35世代」にも 重く響くかも知れん。 尚、ken long が何者かは、Dr.バン・タープの 『魔術師たちの投資術』を参照の事。 |
昨晩 滝口康彦 が夢でこう告げた・・・!
バラエティ番組で人気を集めている 滝口康彦。1度聞いたらやみ付きになる“フューチャーポップ”の今を知りたいという人にはオススメ。
ただし、これは笑いを取るための安っぽい企画モノなどではない。どれも大真面目に力の限りを尽くして制作された脱力作品集なのである。よーく聴いてみれば、抜群のアレンジセンスと演奏力に驚く。さすが、百戦錬磨のクセ者集団バンバンバザール! なのだ。
実にすばらしい。こりゃまさに、
『 恋と結婚は同じ故郷に生まれた仲でありながらほとんど結びつくことはない。 』( バイロン )
こりゃストライク過ぎか^^;
細谷正充さん編集の新刊!
『機略縦横! 真田戦記』(PHP文庫・552円+税)です! 収録作品の作者は…… 池波正太郎、井上靖、新宮正春、滝口康彦、南條範夫、広瀬仁紀、宮本昌孝という文学史に名を残す巨匠たち。 手練の作家たちが、真田一族をどのように描いているのか、仕事を ...
立花宗茂と立花道雪/滝口康彦
立花宗茂と立花道雪 (人物文庫 た 5-1) (人物 主人公は(一応)立花宗茂。 立花道雪に請われて立花家の婿になるところから、豊臣秀吉による九州平定までが描かれており、立花道雪と高橋紹運の話を中心に物語が進んで行きます。 ...
立花宗茂と立花道雪/滝口康彦
滝口康彦著「立花宗茂と立花道雪」読了。 立花宗茂と立花道雪 (人物文庫 た 5-1) (人物 どっちかっていうと「高橋紹運と立花宗茂」という感じかな。 後半部分は道雪の存在は薄く、紹運と宗茂の親子の絆の方が印象が強い。 全体を通して、戦乱の世の厳し ...
[本][100冊]立花宗茂と立花道雪/滝口康彦
いつもの滝口康彦のどろどろした士道小説からすれば少し甘めのような感じもする。 けど、久しぶりに筑前戦国史にどっぷり浸かって懐かしい名前を読めて幸せな気分であった。 一応、この本で年間100冊については終了する。2007年10月4日の精霊の守り ...
今日のお題・・・・・・・・・・『切腹』(1962年 日本)
(原作:滝口康彦 監督:小林正樹 脚本:橋本忍 出演:仲代達矢 岩下志麻 丹波哲郎 三國連太郎 稲葉義男他) [f:id:hoghug:20080702001704j:image] 身形は無様でも眼光鋭い浪人が、武勇を誇る彦根藩、井伊家上屋敷の玄関先に現れた。 ...
照る日もあれば曇る日も・・・
この映画は仲代達矢主演、ほか三国連太郎、丹波哲郎、岩下志麻らが脇を固めた名作で、原作は滝口康彦の『異聞浪人記』。 ある日、津雲半四郎なる浪人(仲代達矢)が井伊家上屋敷を訪れ、切腹したいので庭先を借りたいと申し出る。 ...
機略縦横! 真田戦記
旗は六連銭(滝口康彦) 真田影武者(井上靖) 龍吟の剣(宮本昌孝) 安南の六連銭(新宮正春) 『謀略の譜』と『旗は六連銭』は歴史読本の昭和57年11月号『特集 奇謀三代 真田風雲録』に掲載されていたので、読んだことがあります。 ...
薄味なDNA
いわゆる不条理物である。 舞台は江戸だったが、 現代にも通じる、根本的な問題を取り上げているように思えた。 その後、この映画の原作者である滝口康彦さんが、 俺の先祖を登場させた小説を世に出されていることを知った。 しかも滝口さんは私と同郷。 ...
鍋島松涛公園
滝口康彦という佐賀出身の時代小説の作家を気に入っていた。だから鹿児島の島津・佐賀の鍋島など、或いは有馬家、立花家・・・と豊臣秀吉や徳川家康の時代のの武士道とは・・武士道無残的な短編小説をよく読んだ。何回読み直しても涙が出るような短編も ...
上意討ち 拝領妻始末
船越栄一郎:笹原与五郎(長男) 渡辺典子:笹原いち. 原作:滝口康彦. いつの時代にも、自分の力ではどうしようもない理不尽な事が起きます。その様な時に人は、自ら命を絶ったり、自暴自棄になり人を殺めたりします。どの様な解決策があるのでしょうか。

